埋伏智歯(親知らず)の抜歯|かわのまさき歯科|大野城市の歯科・小児歯科・口腔外科

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埋伏智歯(親知らず)の抜歯

埋伏智歯(親知らず)の抜歯|かわのまさき歯科|大野城市の歯科・小児歯科・口腔外科

埋伏智歯(親知らず)の抜歯について

埋伏智歯(親知らず)の抜歯について

通常親知らずは前から8番目の歯のことで、だいたい20歳前後に萌出してきます。
しかし、日本人は、軟らかいものばかり噛む方が増えており、歯に対して顎のサイズが小さい方が多くなっています。そのため生えてくるスペースが十分でなく、前の方に傾いて生えたり、横向きに生えたり、歯の一部だけしか顔を出さない時もあります。
萌出するスペースがないために顎の骨の中に埋まってしまっている親知らず(智歯)のことを埋伏智歯と言います。

親知らずの主な種類

水平埋伏智歯

水平埋伏智歯とは、横向きに生えている親知らずのことを指します。
隣に生えている歯を押してしまう可能性があるため、顎に痛みが生じる顎関節症や、歯並びに影響してかみ合わせを悪くしてしまう原因となります。

半埋伏智歯

半埋伏智歯とは、歯ぐきの中に半分埋もれた状態で歯の一部が露出し生えている親知らずのことを指します。
半埋伏智歯になってしまう原因のほとんどは、歯が生える場所のスペース不足によるものです。
手前に生えている歯に接触している部分に汚れが溜まりやすく、歯みがきによる清掃が十分にできないことが多いため、むし歯や歯周病などになりやすくなります。

完全埋伏智歯

完全埋伏智歯とは、歯ぐきの中に埋まったまま露出していない状態の親知らずを指します。
親知らずそのものが歯ぐきの中に収まっており、鏡でお口の中を見ても特に変化が無く、痛みや腫れなどの自覚症状もほとんどないため、レントゲンでなければ確認することはできません。
ですが、完全埋伏智歯も隣の歯を圧迫するなどのトラブルを引き起こすことがあります。

親知らずと歯並びの関係性

ななめに生えた親知らずをそのままにしていると前の歯を押してしまい、前歯が重なってしまうことや歯並びに歪みが出ることがあります。
また矯正をされた方は再び歯並びが動いてしまう後戻りの原因となる事があります。

親知らずの抜歯を推奨する場合

  • 親知らず周辺の歯肉が繰り返し腫れる場合
  • 清掃が難しく親知らずや親知らずの手前の歯が虫歯になりそうな場合
  • 歯並びに影響が出る場合、矯正を考えている場合
  • 上か下かいずれか片方しか生えていない場合
  • 親知らずの影響で清掃性が悪く口臭がする場合

親知らずを抜かなくていい場合

  • 親知らずが真っ直ぐ生えていて、上下でしっかりと咬めている、清掃が出来ていてむし歯のリスクが低い場合
  • 手前の歯がないなどの時にブリッジや義歯を作る時に、親知らずが使えそうな場合
  • 完全に埋まっていて、症状などがない場合(歯並びへの影響などは定期的に診る必要があります)

親知らずの痛みの原因

ななめに生えた状態や歯ぐきに半分埋まった状態は非常に磨きにくく、磨き残しなどの汚れが溜まってしまいます。そういった原因がある状態で体調不良などにより免疫力が下がってしまうと炎症を起こしてしまい歯ぐきの腫れや痛みを起こしてしまいます。
また妊娠中の女性はホルモンバランスの変化により親知らずが腫れたり痛んだりすることがありますので、お若い女性の方や出産をお考えの方は1度受診されることをお勧めします。
また、半分埋まった状態の親知らずの場合はむし歯になっている事も多く、むし歯からの痛みが出る事もあります。
特に手前の接している歯のむし歯の原因になっている事もあるため注意が必要です。

親知らずによる症状

①腫れ

頬や喉元や顎のほうまで腫れることがあります。

②痛み

痛みは歯ぐきの接触痛や嚥下痛です。数日で治りますが、何度も痛みを繰り返すようになります。

③頭痛/肩こり

同時に頭痛や肩こりを引き起こすこともあります。

親知らず抜歯の流れ

抜歯といっても器具でつかむ程度で抜歯できるような簡単なものから、埋伏歯のように外科処置を日常的に行っている歯科医または口腔外科医でなければ難しいものまで色々あります。
当院では月に1度、大学病院に在籍されている口腔外科医の先生に来てもらい難しい親知らずの抜歯などを行なってもらっています。

①精密検査

レントゲンや歯科用CTで親知らずの位置や状態(生え方や大きさ、根の形状、根の本数、あごの骨の厚み)や下にある大きな神経との距離を確認していきます。

②治療説明

抜歯の仕方や注意事項について十分に説明をさせていただきます。腫れたり痛みが出る場合がありますので、大型連休や大切な行事を出来るだけ避けて日程を調整していきます。

③麻酔

痛みの出ないよう麻酔を行います。
ほとんどの場合、局所麻酔や麻酔の効く範囲が大きい伝達麻酔で行ないます。

④抜歯

顎の骨に埋まっている親知らずの場合、歯ぐきに切開を行い、親知らずの周りの骨を削合し、状態によっては親知らずを分割して、慎重に抜歯を行います。

⑤止血・縫合

止血剤を入れ、歯肉を縫合していきます。

⑥止血待ち

咬みガーゼを噛んでいただき、止血を待ちます。
止血を確認し、お帰りいただきます。

⑦消毒

後日傷口の消毒を行い、約1週間で抜糸します。

抜歯後の腫れ、痛みについて

腫れに関しては抜歯した歯の状況や個人差が大きく、大きく腫れる方やほとんど腫れない方もいらっしゃいます。
上下の親知らずでも腫れ方は違い、一般的に上の親知らずの抜歯は腫れにくく、下の親知らずの抜歯の方が腫れやすいです。
抜歯の翌日ごろから腫れてきて、ピークは抜歯の3日前後です。その後段々と治まっていきます。1週間以上の腫れや膿の出る腫れがあるときは早めにご連絡下さい。
痛みに関しても翌日から3日後くらいがピークで、その後少しずつ治まってきます。
痛み止めを処方しますので、それで対処出来る場合がほとんどです。痛みが強い場合や1週間以上痛みが続く場合はご連絡下さい。