歯科用CTについて
- 2023年8月22日
- 診療
こんにちは、かわのまさき歯科の河野真輝です。
まだまだ暑い日が続いてますが、みなさま熱中症などには気をつけてくださいね!
さて、今回は歯科用CTについて説明したいと思います。
①そもそも歯科用CTってなに?
従来のレントゲン撮影では3次元のものを写真のように2次元にするために歯や骨などが重なって写るため前後の位置や距離などの関係が分かりづらい場合があります。
歯科用CTでは細かい断層で撮影を行い、それをコンピューター上で再構築し3次元のものを3次元として表現する事が可能です。今までは重なって診断が難しい症例でも、しっかりと位置関係を把握出来るため、より精度の高い診断、治療を行なうことが出来ます。
②どんな時に使う?
例えば親知らずの抜歯のケースでは、顎の骨の中に親知らずが埋まっている事も多く、周辺には顎の感覚を感じる神経や血管などもあるため、その位置関係を知ることでより安全により早く抜歯を行う事が出来るので患者さんの負担も軽くなります。
また歯の根っこの治療の時にも使用する事があります。1本の歯に根っこが2つや3つある歯もあり、また複雑な形態をしている事も多いため、従来のレントゲン撮影では重なってしまったり、曲がり方が分かりにくい事がありました。CTでは3次元で見る事が出来るため根っこの曲がり方や一本一本の根っこをしっかりと診断する事が出来ます。
③デメリットはある?
デメリットとしてはやはり被曝の問題があると思います。CTは細かい断層に分けて撮影を行なうため、他の歯科用のレントゲン写真と比べると被曝量は多くなると思われています。しかし、歯科用CTでは撮りたい所だけを指定して撮影するためX線を照射する範囲も量も実は小さいです。
歯科用CTは、機種や撮影範囲などにより違いはありますが、一般の医科用CTと比べ被曝量が1/8~1/50と少ないのが大きな特徴で、撮影時間も十数秒で済むことから患者様への負担を大幅に軽減することができます。
防護服も着てもらうため、被曝量は出来るだけ最小限に抑えて撮影しています。
当院ではなぜCTが必要か説明し、そのデメリットよりもメリットの方が大きい場合に撮影をする様にしています。
気になる方はぜひ一度ご相談ください。