むし歯について①原因
- 2023年9月29日
- 診療
こんにちは、かわのまさき歯科の河野真輝です。
毎日歯磨きをしていても、歯科健診に行くとむし歯があると言われたという経験のある方も多いと思います。
今回からむし歯についてお話しします。
ホームページにもむし歯については載っていますが、治療方法と合わせて何回かに分けてお話ししたいと思います。
まず、むし歯が出来る原因ですが、以下の4つの条件が揃う時にむし歯になってしまいます。
①歯質
歯質は一人ひとり異なり、むし歯のなりやすさを左右します。
歯並びも歯磨きしにくい部位があることなどからむし歯のリスクを高めます。
【対策】歯質を強化するために、歯の再石灰化を促すフッ化物(フッ素)を利用したり、唾液の分泌を促進するためによく噛んだりすることが効果的です。 歯磨きや甘いものを制限してるのに、何度も、むし歯が指摘される方は歯質が弱い可能性があるので、歯科医院で定期的な歯のチェックを受けることをお勧めします。
②糖分
甘い物(糖質)を多く摂取する習慣がある。
糖分の多い間食が増えると、口の中が酸性になり、むし歯になりやすい状態になります。
【対策】間食を控えたり、糖分の少ないおやつを選んだり、バランスのとれた食生活を送るように心がけましょう。砂糖の代わりにキシリトールの摂取をお勧めします。
③細菌
歯の表面の磨き残し(プラーク)には細菌が存在しており、飲食物の糖分を摂取・分解して酸を出します。
【対策】キシリトールやフッ化物(フッ素)には、むし歯の原因となる細菌の活動を抑える働きがあります。キシリトール配合ガムを噛む、フッ素入り歯磨き粉を使う、といったことを日常で意識するとともに、歯科での定期的なクリーニングで、歯垢や歯石を除去することが効果的です。
④時間
口の中で酸が作られるまでには、少し時間がかかります。磨き残し(プラーク)が長い時間歯面に残っているとむし歯のリスクが上がります。おやつなどをダラダラとずっと食べていると、口の中で酸が作られる時間が長くなるためむし歯のリスクが上がります。
【対策】むし歯予防には、糖分を摂取したら早めにうがいや歯磨きをして、むし歯の原因となる酸を取り除くことが効果的です。
おやつなど甘い物は時間を決めて食べて、食べたら、うがいや歯磨きをする習慣をつけるのが効果的です。
むし歯は気をつけて歯磨きしていてもなってしまう事があります。
定期健診に行って歯のクリーニングや自分のむし歯リスクなどを知っておく事も大切だと思います。
次回はなってしまったむし歯の治療についてお話しします。