むし歯の治療④インレー修復(詰め物)|かわのまさき歯科|大野城市の歯科・小児歯科・口腔外科

〒816-0932 福岡県大野城市瓦田3丁目12番10号 Le・Cielenflamme 101号室
092-983-7775
WEB予約    かわのまさき歯科公式インスタグラム
ヘッダー画像

ブログ

むし歯の治療④インレー修復(詰め物)|かわのまさき歯科|大野城市の歯科・小児歯科・口腔外科

むし歯の治療④インレー修復(詰め物)

こんにちは、かわのまさき歯科の河野真輝です。

前回は小さな虫歯が出来てしまった時のコンポジットレジン修復について書きましたが、今回はもう少し大きくなってしまった虫歯の治療について書きたいと思います。

・インレー修復とは?
奥歯の虫歯治療の際に銀歯を入れましょうとなった時に、以前からよく使われていた修復方法です。

当院では、コンポジットレジン修復では難しい部位、特に奥歯の歯と歯の間などに出来てしまった虫歯の治療時に使うことが多いです。

インレー修復はお口の型取りをして、模型を作製し模型上で作った詰め物をお口の中に装着するため、お口を開けておく時間が短く、歯と歯の間の形態も模型上で確認して作る事が出来ます。

従来は、インレー修復といえば金銀パラジウムという歯科用の合金を使う事がほとんどでしたが、近年ではCAD/CAMインレーというハイブリッドレジン(レジンとセラミックのハイブリッド)の素材も保険が使えるようになり、保険内の治療でも選択の幅が増えてきました。

また、自由診療(保険適用外)になりますが、セラミックインレーを選択される方も多くいらっしゃいます。

それぞれの特徴についてみていきましょう。

①メタルインレー
利点
・保険内の治療のため安価で出来る。
・金属のため割れたりしないので、歯を削る厚みは比較的に薄く出来る。

欠点
・金属色のため治療した所が目立つ。
・金属の収縮や変形により歯との隙間が出来やすく、虫歯の再発のリスクが高い。
・汚れがつきやすい。
・噛み合っている自分の歯の方がすり減ったり欠けたりする事がある。

②CAD/CAMインレー
利点
・歯に近い色のため治療した所が目立ちにくい。
・保険内の治療のため安価で出来る。
・金属アレルギーのある方でも使用できる。
・噛み合っている自分の歯がすり減ったり欠けたりする事が少なく、歯に優しい。

欠点
・咬む力が強かったり、歯ぎしりやくいしばりをされる方、硬い物を好んで食べる方などは、割れるリスクがある。
・厚みが必要なため金属と比べると歯を削る量が多くなりやすい。
・長期間使用してると変色してくる。
・汚れがつきやすい。
・セラミックと比べると単調で透明感があまりない。
・適用部位に制限がある。
前から4番目から6番目の歯に使われるのですが、現在は6番目の歯に関しては7番目の歯が左右上下4本とも残っていて、まっすぐ生えていて、しっかりと噛み合ってくれている場合にしか使用出来ません。

③セラミックインレー
利点
・透明感があり、天然の歯に近い色調をしており目立ちにくい。
・変色しにくく長く色調を維持できる。
・天然の歯にとても近い硬さをしているため割れたり欠けたりしにくい。
・金属よりは柔らかいため、噛み合っている自分の歯を傷つけにくく、自分の歯に優しい。
・汚れがつきにくい。虫歯の再発リスクが低い。
・金属アレルギーのある方でも使用できる。

欠点
・自由診療(保険適用外)のため費用が高くなる。
・厚みが必要なため、金属に比べると歯を削る量が多くなる。

インレー修復といっても種類があり、それぞれにメリット、デメリットがあります。
しっかりと説明させてもらい、患者さんそれぞれのお口に合ったものを入れる事が大切だと思っています。

気になっている歯がある方は、お気軽にご相談ください。