むし歯の治療について⑦感染根管治療
- 2023年11月25日
- 診療
こんにちは、かわのまさき歯科の河野真輝です。
前回、抜髄(神経の処置)について書きましたが、抜髄して土台を立てて最終的な被せ物をした歯に、しばらくして再び痛みが出た方もいらっしゃると思います。
今回は神経を取った後の歯の治療について書きたいと思います。
神経の治療した歯も再度虫歯になる事はあり、銀歯のフチから進行して根っこの中に感染を起こす事があります。
また、虫歯などで神経を取った歯の根っこは、お口の中と一時的に交通した状態になってしまっており唾液などに含まれる細菌により感染しやすい状態になっている事が多いです。
神経の処置中は唾液が入らないように注意しながら、ラバーダムと呼ばれるゴムを付けたりもして、治療を行いますが、完全に無菌状態にする事は難しいです。
そうして歯の根っこの先に膿の袋を作ってしまう事があります。これを根尖性歯周炎といいます。
この根尖性歯周炎は慢性的に進行していき、歯ぐきが腫れたり、歯ぐきに膿の出口を作ったり、物を噛むと痛みが出ることがあったりします。
歯医者さんでレントゲンを撮った時に発見される事もあり、状態によっては症状が無くても治療を行なう事もあります。
処置の内容は抜髄の時と似た感じですが、被せ物や土台、古い根充材や感染を取り除かないといけない分治療期間が長くなってしまいます。
病巣が大きくなるとその分治療も長くなってしまいます。
定期的な健診を受けて、歯を長持ちさせてもらえればと思います。